ご自分で作成したデザインデータをお持込になる場合は、必ず「塗り足し」をつけて作成してください。

昨今いろいろな無料デザインツールを利用して、ご自身で簡単にデザインできる世の中になっておりますが、そのデータをそのまま印刷会社に持ち込む前に、特に注意して欲しいことがございます。

それは、解像度(350ppi)やトリムマーク(トンボ)やデータのフォーマット(jpgもしくはpdfのみ)など何点かございますが、特に「塗り足し」にはお気をつけください。

この塗り足しの修正は、下手をするとせっかく作ったデザインを、最初からやり直すことにもなりかねませんので、デザインを開始する際には必ず塗り足しを意識して作成サイズを決めてください。

塗り足しについて、詳しい説明は以下になります。

塗り足しとは

印刷物の『断裁』は、仕上がりサイズに、トンボ(トリムマーク)と呼ばれている目印を印刷して、それを基準に、一度に数十枚から数千枚以上重ねて行います。

このとき、用紙の端まで色や柄や写真がある(ふちなし)デザインの場合に、仕上がりのサイズちょうどしかデザインがないと、断裁がズレたときに、印刷をしていない部分(白地)が露出してしまいます。

それを防ぐために、デザインする際に仕上がりサイズの外側まで、余分に色や写真などのデザインを広げて作成する必要があります。

この余分なデザイン部分があることで、多少断裁がズレたとしても、印刷をしていない部分(白地)が露出することはありません。

この余分のデザイン部分のことを「塗り足し」、または「ドブ」といいます。(上下左右3mm程度大きく作成)

例えば、A4サイズのチラシ作成する場合には、仕上がりサイズがA4:210mm×297mmなので、上下左右に塗り足しを3mm含めた216mm×303mmで作成する必要があります。

また、仕上がり位置の近くに「文字」や「図柄」を配置した場合にも、断裁時にズレが生じると、切れて無くなってしまう恐れがあることも注意が必要です。

こちらも塗りたし同様、内側にも3mm程度余裕を持たせることで、断裁時に大切な内容が切れる恐れがなくなります。

塗り足しの有無で、誤って断裁がずれてしまった仕上がり